かちゅーしゃ番長
現代小説 BL 学園  文字数約8300字
著作者:サー・トーマス   著作者の作品一覧へ   ホームへ


[あらすじ]
かわい系の高校生、凛(♂)は不良が闊歩する高校へ入学した。
そこは暴力が支配する世界だった。堪忍袋の緒が切れた凛ちゃんは
得意の合気道で大暴れ。不良はこういじめるのだ。

かちゅーしゃ番長


一 初暴れ

 俺・・・河合凛。私立西新宿高の一年。自分じゃ普通の高校生って思ってるけど、周りはそう思ってないみたい。
 俺って、名前の通り可愛いんだってさ。背丈も一七〇センチ弱・・・てへ、一六七、八ってとこかな。文化祭の『ペットにしたい男の子』の投票でダントツだった。それも男子生徒がこぞって投票したんだ。
 よく学校でも通りでも男に声をかけられる。でも気に入るようなやつは少ないね。興味が湧くと付いていくけど、決まってすぐ体を求めてくる。俺、これでもムード派なんだ。そんな時は合気道でちょいと捻ってやる。俺がその気になれば俺の三〇センチ以内に近づく奴は大男でも倒すことが出来るんだ。
 俺の家は合気道の先生の道場の隣にあって、子供の頃から教えて貰っていたのさ。

 俺がこの学校に入った時は学校の状態はひどかった。学校中の窓が割られ、痰や唾がそこら中に吐かれていた。はっきり言って俺はうんざりした。授業を受けるつもりなんて全然ない奴がほかの生徒の邪魔をしに登校してくる。友達を作りたかった俺はそういう奴が邪魔に思えた。毎日を下らないおしゃべりや弱い者虐めに費やしている奴ら。反吐がでるね。
 奴ら、俺が格好の獲物と見えたみたい。

 初の登校日に教室の後ろでまず勢力争いが始まった。体の大きく凶暴な奴を中心に3つぐらいのグループに分かれたようだ。野生動物かい。こんな奴らは俺にも邪魔だな。
 最前列に近い席にいた俺の後ろから、そいつはのったりと歩み寄って来た。加藤とか言ったっけ。俺の横の女の子をどかして、横柄に大股広げてこっちを向いて腰を下ろした。
「おい、お前可愛いな。名前もな。今度可愛がってやるぜ」
 俺はにっこりそいつに作り笑いをすると前を向いてうんざりした顔をした。
 そいつは急に俺の机を蹴り上げた。
「お前!後で泣きを見るなよ!」
 俺は肩をすくめて横目で加藤を見てちょっと怯えたような顔をした。それに満足したのかこの日はおとなしく後ろに戻っていった。

 数日たった。いろいろな学科の講義を聴いて、古文の先生が気に入った。朝永という先生だ。定年間近で頭の上の毛がバーコードみたいになっていたので、すぐさま、『バーコード』と呼ばれるようになった。彼の授業は俺には面白く機知に富んでいた。何でも戦国時代まで日本人はいろいろな組織の中で団結しあい生き生きと生きていたという持論を持っていた。
 だが、気が弱く、後ろの連中が騒いでいるのにも注意出来ず、前の席にいる生徒達にだけ話しかけた。声が小さいので後ろの騒音で聞こえなくなる。
 俺は勉強は嫌いだったが、面白い授業はまじめに受けていた。だんだんいらいらして来た。前列の生徒達も机の上に前のめりになるようにして先生の声を追う。
 俺は後ろを向いて叫んだ。
「静かにしろ!」
 俺の声変わりする前の甲高い声に、後ろの不良どもは一斉に俺を見た。
 先生と授業を聞いていた生徒達は凍り付いた。後ろを睨む俺を、不良達はしばらく呆気に取られて見ていたが、誰かがくっくと笑い出すと、
「おーお!可愛い顔して生意気じゃん!」
「てめえ、焼き入れてやろうか」
などと言い出す。加藤ともう二人のリーダーは、椅子に浅く座りふんぞり返ってにやにやしている。
 下っ端の調子いい奴が立って俺のところに来た。俺の髪をむんずと掴むと立たせて後ろに連れて行く。朝永先生はおろおろして、
「あ・・・君、乱暴は・・・」
「てめえは授業をしてろよ!」
 可哀相に朝永先生、その場にへたり込んでしまった。
 俺は痛みに顔を顰めて引き立てられて行く。
 俺の腹は怒りに煮えくり返っていたが、それを顔には出さないよ。人間、顔で心の中を察知されるようでは勝てる勝負も勝てない。
「こいつ、どうする?」
 俺の髪を掴んだまま、そいつが加藤達の前で言った。加藤達はにやにやして、
「服を脱がせろ・・・どんな体してるか見たいぜ」
 下っ端が髪を引っ張って俺を上に向かせた。
「・・・こ、こいつ女みたいだぜ。やりてえな!」
 前の席からきゃーという悲鳴。ここは本当に学校なのか?
「こんなところじゃ、やばいんじゃない?他のところのほうが・・・」
 俺は言った。俺の頭には血が上りまくって、もう他のことは考えてなかった。
「おい、便所に行こうぜ。俺たちの公衆便所になってくれるとよ」
 下卑たひっひという笑い声。そいつは俺を教室の外に連れ出す。その後を加藤達三人がゆっくり追い、後の連中も続いた。
「先生。授業を続けなよ。ちくったらどんなことになるか知らねえよ!」

 俺は便所までおとなしく連れてこられた。授業時間中の便所は誰もおらず、扉を閉めれば密室化する。上級生によるリンチもしばしば行われる。加藤達は教室の主導権が確立すると、三年の各教室の悪達に挨拶に行ったようだ。低脳な連中は決して自由にはなれない。暴力のハイアラーキー(上下関係)に結局組み入れられる。そしてその中だけで虚栄を張り合い、弱いグループ外の生徒を脅かし続けるのだ。
 俺は髪を掴んでいる下っ端に流し目を使い、その手をそっと押した。そいつは俺が気を引いていると思ったか、ほくそ笑んで髪を離した。
 俺は微笑んで、男子用の便器が並ぶ壁に寄りかかり、腕を組んで顔を少し傾げた。
 俺の周りを囲む悪童どもは、ごくりと喉を鳴らし、俺を野獣の様ないやらしい目で眺めていた。入り口の扉が閉められ、一人がそこを守る。
 俺はネクタイを解いて取った。邪魔だから。俺を連れてきた下っ端が俺の頬を撫で、首に手をかけて口を近づけて来た。
 臭い口が俺の唇に触れようとした瞬間、俺はそいつの手首を取って首から離し捻り、ぐりりと回す!そいつの体が横に回転して硬い床に叩き付けられた!
 ごきという音。
「この野郎!」
 そいつの後ろにいた男が殴りかかった。俺は首を動かしただけで拳をいなし、その手首を捉え上に上げた。次の瞬間、下に引き下げるとそいつは前につんのめるが、俺がさらに腕を引っ張るとそいつの背中が回転し、床に落ちる。
 その次ぎに突っかかって来た奴の左胸に、体重を乗せた拳をぶち込む。右腕を鍵型にして、左手で自分の右手首を掴み拳を横にしたまま突き出したのだ。
 ぐえという声。そいつの吐き出したものを右に滑り除け、次の獲物に向かった。リーダー『その一』の伸ばしてきた拳を右手で、その肘の当たりを左手で交互に強く押した。ばきという音と共にそいつの腕は折れた。
 その後ろのリーダー『その二』に歩み寄る。そいつは足を広げ、腰を落としてベルトの後ろをまさぐっている。ナイフを出そうとしているのだろう。馬鹿め。勢いよくそいつの隙だらけの股間を蹴り上げた。目を剥いて前に倒れる顔に俺の膝がきれいに当たる。前歯の折れる音。
 その後、乱れて飛びかかってくる奴らを千切っては投げ、縦横無尽にタイルの床と壁に打ちつけてやった。
 阿鼻叫喚の地獄。飛び散る血潮。
 後悔しなくてもよい暴力の快感!
 病みつきになりそう!

 最後に残った加藤に言った。
「どうする?加藤クン」
 加藤は驚愕の顔をしていたが、覚悟を決めて空手のポーズをとった。そして足蹴り。だが、緩い。次々繰り出す攻撃を俺はひょうひょいとかわし、間合いを取ろうと加藤が引いた瞬間踏みだし、加藤の目の前に立った。体を硬直させる加藤の喉笛を右手で掴むと引き下げる。加藤は力無く膝を突いた。俺が右手を一捻りすれば加藤の喉は潰れ、最悪は死ぬだろう。ごぼごぼという音。俺は出来るだけ優しく言った。
「授業中は静かにしてくれる?」
 加藤は固定された頭を小さく振って頷く。

 教室に戻ると、無事に帰った俺を見てみんなほっとした顔をした。朝永先生は涙を流して笑ったよ。
 加藤が後ろからふらりと喉を押さえて現れるとまた緊張が走る。
 俺は目で加藤に合図すると、奴は跪いて嗄れた声で、
「・・・済みませんでした・・・もうご迷惑は掛けません・・・」
と言った。
「授業を聞かないんだったら、学校へ来るなよ。邪魔だから。他の連中にも言っておけよ」
 加藤は咳をしながら頷いた。


二 大掃除

 俺は、こうなったら学校中を大掃除しなければならないと思った。こういう奴らは敵わないと知ると団結する。集団にならないと何も出来ない奴らのくせに。下手に結束されると大勢で寄ってたかって俺を捕まえに来るだろう。俺を縄で縛って何度も犯すに違いない。俺を辱めて、もう手向かいできない様に。

 次の日から上階にある上級生の教室に出向いた。俺が教室に入ると悲鳴が。廊下側の窓から俺に投げられた奴が飛び出す。
 俺は面白かった。
 並ぶ机や椅子が奴らに受け身を取らせることを妨げ、格好の凶器になるのだ。俺は相手の力を逆手にとって投げ飛ばせば良かった。

 ナイフを出した奴には、特に念入りに相手をしてやった。机や椅子を教室の隅に寄せて、格闘場を回りの奴らに作らせた。
「一度刃物を出せば最後まで責任を取って貰うよ!」
 そいつは自分のしでかしたことに気づきはじめたが、『ワル』と自負していた手前、引っ込みが付かなくなった。
「てめえ!その可愛い顔を切り刻んでやるぜ!」
 この教室の頭はとっくに机の下であばらを折って苦しい息をしている。だが、この勝負を眺めている。
 俺は、部下がこれから大変なことになるということも自覚していないこいつに腹が立った。
「お前、それでも頭かよ!」
 俺は横たわっているそいつの横腹を蹴った。悶絶した。
 俺はすたすたとナイフの男に近寄った。右の腹に握っていたナイフを、そいつは突きだした。俺はそれを体を回転させてぎりぎりで避けると、そいつの腕を捻って一回転させた。
 そいつが頭を振りながらふらと立つ。またナイフを振り回す。左斜めから切り下ろされるナイフをかわし、左手で奴の右肩を押さえ、俺の右肘がそいつの鼻を潰す。
 正気が無くなるまで立たせて、わざと真ん中の床に何度も叩き付ける。そいつが気絶すると俺は机に腰掛けて待つ。それを延々と繰り返してやった。
 俺の白いシャツは返り血で真っ赤に染まっていた。

 最上階の三年の最強と言われる奴は手強かった。剣道と空手の上段者だったのだ。俺は顔をしたたかに殴られた。俺の顔は今までにないほど怒りに満ちた。周りの見物している連中の顔から血の色が引くのが分かった。敵は俺の顔を呆然と見ていた。
 俺はこの上なく美しい闘神となっていたのだ。気が充実した。
 合気道は防御の武道と言われている。相手の攻撃を逆手にとって投げるからだ。だが、それが攻撃となったとき、最高の荒技になる。相手の急所しか俺にはもう見えなかった。
 悲鳴と共にそいつは三階の窓から外に投げ出された。二階から張り出した屋根に落ち、滑って地面に落ちた。
 そいつが死んでも俺は気にしなかっただろう。だが、そいつは幸運にも腕と足を折っただけだった。
 そんな騒ぎを起こしても誰も警察を呼ぶわけでもなかった。溜飲を下げた先生や生徒がたくさんいたのだ。



三 飴と鞭

 俺の策略はそれだけではなかった。よく考えると恐怖だけで人は支配できない。別に他人を服従させるつもりはないが、ああいう獣みたいな連中は飴と鞭が必要だろう。

 俺は授業中に加藤を体育の準備室に呼び出した。中から鍵を掛けさせた。体育をしている教室は無い時間帯なので、誰も来ない。
 加藤は明らかに怯えていた。あの三年生の現場を加藤も見ていたのだ。
 俺は加藤に近づいた。加藤は体の重心を後ろに移して仰け反る様な格好になった。俺は背の高い加藤の顔を見上げた。そしてふとしゃがむと加藤のズボンのジッパーを下げた。
「うわっ!な、何をするんです・・・!」
「動くなよ。いいことしてやるから」
 俺は奴の社会の窓を広げて中に手を突っ込んだ!そして縮こまった一物をトランクスの下から引きずり出した。
「凛さん!」
「俺・・・恐いんだ・・・守ってくれる?」
 俺は不安そうな演技を顔でして、加藤を口に含んだ。意外と臭くない。毎日オナニーして洗ってるってところか。皮を剥いてその頭を舌に乗せて舐めた。みるみる膨張してくる。
 加藤は腰を引くと俺の頭を抑えた。舐めるのを止めて上を見ると加藤ははっとして、
「あ・・・分かりました!守ります!絶対に!」
 俺は口を戻し、太くなって青筋が浮き出た茎を頭を動かして口全体で摩擦し出した。
「あ・・・!うぐっ!凛さん!」
 苦い白濁が俺の口に迸った。こいつ早漏だ。
 我慢して奴の汚濁を半分飲み込んでやった。残った精液を口から垂らし手の平に取った。俺の可愛い口から白い筋が垂れた。加藤は尻餅をついて目を丸くしてそれを見ていた。

 加藤を裸にして俺も裸になった。加藤は俺の肉体を目を剥いて見ている。嫌じゃない様子だ。仰向けに寝かせて、
「いい?俺の体に手を触れるなよ・・・ちゃんと良い気持ちにしてあげるから」
 俺は実はこのとき初体験だった。でも男と女のエロビデオは中学の時、部活の仲間と見て勉強していた。俺は男だけど、本能的に加藤がどうすれば悦ぶか分かっていたんだ。
 加藤の上に体を付けない様にして跨った。加藤の方が図体がでかいので、開いた俺の膝の内側が加藤の腰に付く。俺の包茎のものが半立ちになって先から可愛い筋穴が見える。加藤のものはさっき出したにも関わらず、隆と反って腹のすぐ上に揺れていた。加藤の息は荒く、興奮の渦に巻き込まれているようだ。
 俺は加藤の逞しい胸にある突起を舐めた。
「ひゃっ!」
 加藤の腹がびくっと飛び上がり、奴の茎と俺の茎が触れ合った!加藤が手を俺の肩に近づけて、
「・・・凛さん!俺・・・我慢できません!」
「俺に触れるなって言っただろう!それが出来ないならもう止める!」
「い・・・いや!分かりました!だから・・・」
 俺はまたもう片方の加藤の乳首を口に含んだ。
 加藤の顔っていったら!
 もううれしいんだか、苦痛なんだか分からない様な鬼瓦の様な表情で、腕を頭の上に挙げて俺を見ている。
 俺も興奮してきた。自分の身を守るためと言いながら、こんなことをするなんて、俺ってゲイなのかな?
 俺は口を離すと、股を広げて腰を下げていった。俺の茎の先が、加藤の長大な鰻に触れる。
 そして腰をしゃくりって摺りつけた!
「あ・・・あ・・・あ!」
 加藤の体が捩れる。でも茎を俺の茎に押しつけようとする!俺が少し腰を上げると加藤の腰も上がり、俺との接触を求める。
 ふいと横に逸らせてやる。茎の横腹同士が擦れる。
 激しい息を突きながら、互いの腰の距離を保ちながら、しゃくりあげて茎の鬼ごっこをする姿って、端から見たらどんなに淫靡に写るだろう!それに俺って、女の子に間違われるくらいの撫で肩で、薄い脂肪に覆われた肉体をしているんだ。お尻が大きいって友達から言われる。そいつも俺を恋人にしたかったみたいだけど!
 俺も頭が白くなって来ちゃった。
 自分の乳首がつんと起って敏感になっていることが分かる。女の子が乳が張るのはこんな感じだろうか?もし加藤に触られたら、今度は俺が加藤に支配されるだろう。
 お互いの茎がぬるぬるになってきた。俺の鈴口からも加藤の鈴口からも、透明な液がいっぱい出てきたんだ!
 ああ!俺の肛門も何か濡れてくるのが分かる!後ろから誰かに挿れられたら、ぬるりと入っちまうだろう!そしたらこいつらがあの時、俺にしたかったことを俺は受け入れちゃう!
「凛さん!逝きます!」
 旧帝国軍隊の映画のような台詞を吐いて、加藤は俺の腰をがばと抱いた。お互いの腹にお互いの茎が擦り付けられる!
「ああー!」
 俺たちは腰を激しく動かし続けながら、射精の度にお互いを強く抱いた。熱い精液がお互いの腹にかかった。加藤の射精は十回近く続いた。
 
 あまりの快感のためにしばらく息を突きながら俺たちは抱き合い続けていた。
 まずい・・・
 今ここで加藤に逆襲されたら、俺は簡単に縛り上げられてしまうだろう。
 ・・・そして奴は仲間を呼んで、俺の自尊心や誇りが無くなるまでとことん犯しまくるに違いない。
 ・・・俺、この学校にいる間は、奴らの精液の臭いを体中にさせながら暮らさなきゃならない・・・でも何か男の精液の臭いって嫌いじゃないみたい・・・
 加藤の手が俺の髪に触れた。俺は目を開けて加藤を見た。恋人同士のようにお互いを見ていた。
「凛さん・・・済みません・・・つい手が動いて・・・赦して下さい」
 俺は無力な女の子のような表情でやつを見ていた。
「守りますよ!命に替えて凛さんを!」


四 征服

 俺はあの三年の最強男の病院を深夜訪れた。久保という男だ。家は金持ちらしく、個室に入っていた。便所に隠れていて、看護婦が点検から去るとそっとその部屋に入った。
 久保は腕にギブスを着け、足を釣っていた。
「うわっ!」
 俺を見るとベッドで逃げようとするが、すぐ激痛に身を竦ませる。
「な・・・何しに来た!」
 俺はベッドの横の椅子に座ると片肘を枕元について顎を支え、悩ましげな目で久保を見た。久保は何事か分からず俺を睨む。
「どうしようか考えてるんだ・・・直ったらまた俺とやる?」
「・・・俺は来年卒業だ!お前のお陰で剣道の最後の大会には出られないし、踏んだり蹴った入りだ!俺がお前に何をしたんだよ!」
「・・・だからお詫びに来たんだ」
「うるさい!出て行け!もうたくさんだ!せっかく、誰にも馬鹿にされずに卒業出来ると思ってたのに!」
「弱い者いじめをしてね」
 久保は一瞬目を泳がせた。
 俺はシーツの下に手を突っ込んで久保の一物を掴んだ!
「な・・・!何をする!」
「しーっ。静かにしろよ。お詫びに来たって言ってるだろ」
 俺は首を伸ばして久保の顔に自分の顔を近づけた。そして久保の呆れて開いた口の端を舐め、上唇や下唇にキスした。
「やめ・・・」
「俺のこと嫌?」
 俺はまた、悩める乙女の様な悲しげな顔をして久保を見た。
「・・・久保さんが好きな時に言われた通りにしてやるよ・・・」
 俺が手に力を入れて久保の陰茎と陰嚢を揉もうとすると、自由な方の手でそれを止めさせた。
「じゃ・・・俺の顔の上に乗ってくれ・・・」

 俺は裸でベッドに乗って、久保の顔を跨いでいた。俺の茎は久保の口の中に入ってる。久保の片手は自分のものを扱いている。まさか自分の一物を舐められるとは思わなかった。人好き好きだ。
 久保の頭の上の手すりを掴んで腰を動かしていたが、だんだん陰部の違和感が無くなり、敏感になってくる乳首の感覚に我慢出来なくなった。胸の下に手すりを付けた。冷たい金属に鳥肌が立ち、乳首もさらに勃起した。両手の人差し指に唾を付け、それぞれの自分の乳首に持って行く。乳首の先端に指の先端を付けた。
「ふあっ!」
 俺はあまりの快感に仰け反る。俺のカウパー氏腺液が久保の口の中に広がる。
「う・・・うめえ!」
 久保が含んだまま呻く。
 久保が射精した様だ。律動の間、俺の性器の全てが久保の口に入り、強力に吸引され続けた。
「あ・・・う」
 自分の乳首を捻る。射精の終わった久保が、ガハッと息をして、その精液にまみれた指を俺の蕾に入れた。また、赤ん坊の母乳を吸うような音がし出す。
「あ・・・いや・・・」
 俺は蕾に挿入された異物感よりも肉襞を進む久保の指の感覚に快感を感じた。そして指の先端が膀胱の前当たりを押した!
「あうん!」
 俺の頭に電撃が走った!これが・・・本で読んだ前立腺を刺激される時の『ドライ・オーガニズム』なのか!乳首から伝わる快感が前立腺で相乗され、また乳首に返される!
 乳首が女の様に腫れ上がったような気がした。それをぎゅっと絞り上げる!俺は口を閉じたり開いたりして喘いだ。
「ん!ん!ん!」
 俺は久保の口の中にいっぱい射精した。

 しばらく余韻に浸って久保の口の中に茎を入れておいた。久保は俺の出した体液の全てを美味そうに味わい、体内に残っている残りも吸い出してくれた。俺の尻を片手で撫で回し、茎の周りもきれいにしてくれた。
 俺は手すりに手を掛けて、真下の久保の顔を見た。
「久保さん・・・まだ怒ってる?」
「・・・もういい。また来てくれるか?」
「俺、みんなに恨みを買ってるから、来れないかも知れない・・・」
 俺はか弱い女性のように悲しい瞳をした。
「安心しろよ。お前に手を出す奴は俺がただじゃおかねえ。手下どもにそう言っとく」



 ある日、登校すると机の上にきれいな包みが置いてある。
 開くと紫の大理石模様のカチューシャだ。ひょっとするとベッコウ細工かもしれない。カードが入っていた。読むと、
「かちゅーしゃ番長殿。
 貴殿には美しいカチューシャが似合うと思います。よろしければお手元にお置き下さい。頓首」

 俺はカチューシャを頭に刺してみた。周りの女子生徒がきゃーと言い、男子生徒はおおーと眩しげに俺を見る。
 朝永先生が入ってきた。カチューシャをしている俺を見ると、くるりと黒板を見て万葉集の授業をはじめた。ずっと黒板に文字を書いている。
 バーコードが描かれた頭と首筋が真っ赤だ。
 『頓首』なんて古い言葉を知ってるのは、誰なんだろね?せんせ!




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