初恋
恋愛小説 短編  文字数約2900字
著作者:森竹 修平   著作者の作品一覧へ   ホームへ


[あらすじ]
京子と言う女の子に憧れているモテない男の子の月城は、なんと京子と付き合うことになった
だが、二人の恋にも、災難が・・・
初恋
主な登場人物、月城、和也(つきしろ、かずや)中三、彼女いない暦15年
天西 京子(あまにし、きょうこ)中三、大阪から転校してきて、月城に一目ぼれする。
西村 早苗(にしむら、さなえ)中三、月城が憧れている

朝、ホームルームの時間、転校生の紹介があった。
早 大阪から来ました。西村 早苗です。よろしゅう。
席は、月城の隣になった。
月 よろしくな、早苗ちゃん。
ドキッ、早苗の顔が真っ赤になった。
(ど、どなんしよう。この人に一目ぼれしてもーた。)
早 あ、あのお名前は、
月 まだ言って無かったね。僕は、月城 和也よろしく
昼休み、一人の女の子が、遅れてやってきた。
京 ギリギリセーフ、あっ、ノート書けてない。
月あ、あの僕でいいなら、ノーと見せてあげてもいいよ。
顔を真っ赤にして言った。
早(ははーん、月城くんあの子のことがすきなのか〜)
席を立ち上がった早苗は月城のところまで歩み寄ると、
早 ねえ月城くん、この学校案内してよ。
月 え、今は、ちょっと・・・
京 行って来ていいよ。月城くん・・・他の人に見せてもらうから・・・・・・あ、あのノート見せてくれるって言ってくれて、ありがとう。私こんなこと男の子に言われたことないから・・・
月いやいいよ。またいつでも言って、見せてあげるから
一通り見て回ったら、早苗が言った。
早 月城くんってあの子のこと好きなの?
月 えっ、いや好きっていうよりも憧れてるよ。あの自由な表情に
早 へ〜、そうなんだ。じゃあもしほかの子から月城くんが告白されたらどうする。
月 そりゃ、OKだすね。
早 私、今のまんまだったら月城くんだめだと思う。
月 なんで
早 あなたの思い伝えたほうがいいと思うよ。
月 そんなこといえないよ。
早 じゃあ、私の気持ちを、月城くんに思い伝えるね。私、月城くんのことを一目ぼれしてました。付き合ってください。返事は、今度教えてね。
早苗は真っ赤になってかけだした。月城、心臓がバクバクしていた。
月 (う、うそ〜、告られっちゃた)
授業が始まったが、二人とも、一度も顔を合わせることが出来なかった。
早(今、月城くんなに考えてるんだろ)
月(今、早苗ちゃんなに考えてるんだろう)
二人は同じ事を思っていたのであった。
キーン、コーン、カーン、コーン
午後の授業が終わり、帰ろうとした時
早 今から帰るの?
月 う、うん
早 返事決めた?
月 もう一日まってくれない?
笑顔で答えた
早 うん、いいよ
その言葉を、言った時の早苗ちゃんはこれまであった誰よりも可愛かった。
そう言うと早苗ちゃんは走って帰っていった。
月(彼女か・・・これまで考えもしなかったけど)
パンパン
ほっぺたをたたくと月城は家へ帰った。
家へ帰り着くと一本の電話がかかってきた。
月 もしもし、あ、え、きょ、京子ちゃんで何か用
京 あの、いまから、映画観に行かない?
月 僕なんかでいいの?
京 うん
月城は急いで家を出ると待ち合わせをしている駅へむかった。
駅に着くともうそこには、京子さんが、まっていた。
京 遅いよ
月 ご、ごめん
京 じゃあ、早くいこ
月 うん
映画館の中に入ると満員だった。
席に座ると映画が、始まった。
内容は、高校生の女の子と大学生の男の子のラブストーリーだ。
京子と月城は、同じ所で泣いて、笑って、びっくりしたりした。
そんな時間もすぐに、終わり映画館を出た。
京 今日はありがとう。また誘うからね。
月 こっちこそ、こんな僕を誘ってくれてありがとう。
二人が話していると、空から、白く冷たいものが降って来た。
京 あっ、雪だ。ロマンチックだね。
月(今こそ、気持ちを伝えよう)あの、京子ちゃん、も、もしよかったら、僕と付き合ってください。
周りの人たちがざわめき始めた。
京 ちょっと、恥ずかしいから〜
そう言うと月城の手首をつかみ走り始めた。
路地裏に着くと
京 なにも、あんなとこで言わなくても・・・いいよ
月 えっ
京 付き合ってあげる。そのかわり・・・寂しい思いさせたら許さないから
月 うん
帰り道、月城は京子を家まで送った。
京 今日は、ありがとう。・・・また誘うね。
月 うん、じゃあおやすみ
京 おやすみ
こうして、また一日が終わった。
次の日
母 こらぁ、和也起きなさい遅刻するわよ
月 ふぁ〜い
パンをほうばりながら学校まで走った。
早 おはよう。月城くん
月 部はsぷぷい(おはよう)
早 なんて言ってるのかわからない
パンを飲み込むと
月 おはよう
早 返事、決めた?
月 えっと、あのその・・・
早 はっきりしてよ。
月 昨日、京子ちゃんに気持ち伝えたらOKもらえてだから京子ちゃんと、
付き合うことになったんだ。
早苗は、悲しそうな顔をしたが、明るい笑顔で言った。
早 よかったね。月城くん
彼女が作り笑いをしているのが、わかった。
早 じゃあ、先に行くね。
そう言うと走って学校へ向かった。
月 (はぁ、女の子のことぜんぜんわからん。よしこうなったら、あいつに相談するか)
月城も学校まで走った。
席につくと早苗はいなかった。
月 (どこいったんだろ)
月城は、席を立つと、教室から、飛び出した。
月 (こうなったら、徹底的にさがすか)
30分後
月 最後は、屋上だけか
ドアを開けると、早苗が、悲しそうに街を眺めていた。
月 ここにいたんだ・・・早苗ちゃん
早 つ、月城くん・・・
早苗が抱きついてきた。
早 彼女がいてもいい・・・私は、月城くんのこと今でも、大好きだよ。
月 僕も好きだけど・・・今は、京子ちゃんのことでいっぱいなんだ、だから・・・
早 もういいよ
月 えっ
早 月城くんの気持ちがわかってうれしかった。
そう言うとまたどこかへ行ってしまった。
月 ホントに、僕こういう才能ないよな〜
しぶしぶ教室に戻った。するとそこには、早苗がいた。京子となにか話している。
京 あっ、月城くん
月 おはよう
京 おはよ
月 今日は、遅刻してないね。
京 もう、そう毎日するはずないでしょう。
月 そうだね。
京 実は、私東京の高校受かったんだ・・・だからもうすぐ東京行くの
月 もうすぐっていつ
京 来週・・・
月 じゃあ、それまでにいっぱい思いで作ろうよ
次の日
今日は、京子ちゃんとまた映画を見に行く約束をしていた。
京 まった?
月 いいや、今来たところ
京 じゃあ、いこっか
月 うん
二人は楽しい時間を過ごした。
京 楽しかったね。
月 うん
楽しい時間はすぐすぎていった。
一週間後
今日は、京子が東京に行く日だ。
京 いままでありがとね。月城くんのこと絶対忘れないから
月 うん
プルルルルルルル
京 じゃあ、いくね。電話するから
月 うん
ドアが閉まり、電車が動きだした。
月城は電車が見えなくなるまで手を振り続けた。そして、その顔からは、大量の涙がこぼれ落ちた。
3年後、
家に一本の電話がかかってきた。なんと京子が飲酒運転の車にはねられたらしい。今病院で
緊急手術をしているらしい。月城は急いで病院へ向かった。ついた時には、もう遅かった。
最後に「月城くんに会いたい」と言ってたらしい。彼女の顔を見ると今にも、目を覚ましそうな顔をしているのに・・・
月 なっ、なんで僕をおいて行ったんだよ。なんで・・・なんで京子ちゃんが死ななきゃならないんだよ。起きてよねぇ・・・おきてってば・・・なんでなんだよ
月城の目からは大量の涙がこぼれおちた。
その1年後
今日は京子の命日だ。墓参りに来た月城はこれまでのことを思い出した。花束をを添えるとこう言った。
月 君が僕の全てだったのに・・・
こうして月城の初恋が終わった。

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