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[あらすじ]
突如起こった事件…その事件に隠された陰謀
絡まりあう事件と事件
進む事に戸惑いを感じてはいけない。 |
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罪の鳥
本編には過激な表現&残虐な表現がございます
「はあはあはあ…」
俺は最愛なる妻を殺した
理由など無い…そこに生きる生命に嫌気が差しただけだ
真っ赤に染まった手…
その手にはナイフ
滴り落ちる血の雫
「俺は…何をしたんだ!?…」
罪の鳥 第一章 殺人編
「それでは今日のニュースです。本日午後二時○○区にて妻をナイフで殺害し死体遺棄の疑いで
容疑者と思われる妻の夫、大野氏が逮捕されました」
テレビに映る自分の姿に俺は戸惑いを隠せなかった
コンコン
ドアをノックする音がする
「大野だな…素直に自供する気になったか?何時までも黙秘するのは、あまり良くないぞ」
なんて刑事だ…俺の真向かいに立っているのがこの事件を担当した刑事
吉野 高次だ…俺を犯人と決め付けている
「刑事さん!!信じてください!!僕は何もしてません!!」
俺は怒りのあまり叫んだ
「なあ…大野さん…凶器の指紋、事件時のアリバイ、動機、全て辻褄が合うんですよ。
これで信じる方が無理な話ですよ。優しく言ってやってるんだから素直になった方が自分の為ですよ」
「刑事さん!!!」
次の瞬間!!右の頬に激痛を感じた…
ドコ!!
吉野刑事の拳だった…
「うぐ…痛てぇ!!何しやがる刑事のくせに一般市民に手を出して良いのか!?」
しかし険しい表情で言い返された
「お前刑事をなめてんのか!?お前が殺したという証拠は腐るほど出てきたんだぞ?
それでも、まだ殺してないと言い張るのか?コラッ!」
俺は恐怖した…今までの吉野刑事とは明らかに凄みが違う…
「もう一度聞く…おまえが殺したな?」
恐怖で膝が笑う
「いいえ!!!」
次の瞬間!腹に蹴りが来た
ドコッ!!!!
「ぐはぁ!!ゲホ…」
息ができない!!苦しい
「大野…今日の取調べはここまでだ…明日はもっと厳しくいくからな覚悟しとけ!!」
ふざけるな…まだ続くのか…俺は殺したのか…
いや!!やってない…絶対やってない!!諦めるものか!!
取調べ 2日目
コンコン
ドアをノックする音がした…
ガチャ!!
「大野…よく寝れたか?顔色が悪いぞ」
笑いながら言ってくる吉野刑事の姿に俺は怒りを感じた
「大野…どうだ?殺したときの事を話してくれないか?」
わざとらしく笑顔で詰め寄ってくる
「………………」
僕は何も言わなかった
「今日は喋らないつもりか?なら嫌でも喋ってもらおうか?」
そう言うと周りの部下に僕の腕を押さえつけさせた
「何をするんだ!!止めてくれ吉野刑事!!」
そう言うとタバコに火を点けながら吉野刑事は言った
「お前はヤクザが怖いか?俺はヤクザより怖いぞ…今から一分やる…一分たって
言わなかった場合……指を折る…」
冷や汗が出た…まさか警察がここまでするとは、思っても見なかった
「スタート…」
吉野刑事がボソッと言った
時間が過ぎていく、しかしやってもいない事を自供すれば刑務所!!言わなければ
指を折られる…どうすれば良いんだ!?
「十秒前だ…」
どうすれば良いんだよ!!!
「クソッ!!」
「言う気になったか?」
「僕は無罪だ!!!」
次の瞬間、右手の薬指に鈍い激痛が走った!!!!!
ボグっと鈍い音がして指が逆に曲がっている…
「うわわあああああああああ!!!がああああっ…クソ!!よくも折やがったな!!
クソ刑事がぁ!!!」
「医務室に連れて行ってやれ」
仲間にそう言うと僕は引きずり起こされ…医務室に運ばれた…
新米刑事の一人が聞く
「吉野さん…あいつ本当に奥さんを殺したんですかね?」
「十中八九殺してる…だが腑に落ちない事もある…」
「腑に落ちない事もって何ですか?」
「普通…あそこまでやられて無罪を主張する奴なんているわけが無い…
よく考えてみろ…証拠はバッチリ動機もある…ここまでバレて何を
隠そうとしているんだあいつは…つまり自分で殺してないと思っているんじゃないかな
多分…精神鑑定も必要になるかもな…」
「解離性同一障害の線もあるって事ですか?」
「ああ…二重人格だな…」
「話はここまでだ…俺は大野の親戚に会ってくる。お前は引き続き大野から調書をとれ」
「了解!!」
取調べ 3日目
吉野刑事は、とある小さな喫茶店に来ていた…
「ここか…」
タバコに火を点けながら店内に入る吉野
コーヒーを頼み、料理が来るまでの間
吉野は考え事をしていた…
大野…奴は何を考えている…殺人現場の第一発見者で有り…しかも容疑者
バレないと考えていたのか…動機は有る…近所の住民の話によると妻との離婚話があったらしいな
…かっときて殺したって所かな
しかし本人は殺した時の事を覚えてない…むしろ殺してないような言い方だった…
あの発言、あの目、長年の経験でわかるが…無罪の人間の態度だ…
「お待たせしました」
その時、吉野の頼んだ料理が来た
「ついでに店の店長呼んでくれるかな?」
少し間をおいて店員は店長を呼びに言った
「すみません私が店長の大野信也です」
吉野は思った…目がそっくりだな…
大野信也は今回の容疑者の兄である
「店長さん弟さんについて少しお話できますか?」
信也は気まずい顔をして吉野の向かい側の席に座った
「で…話とは?」
「弟さん…時々変な感じがする時はなかったですか?」
「刑事さん…率直に言ってくれませんか?」
「では率直に聞きます…この度、弟さんは事件の容疑者として現在取調べ中です。しかし弟さんは、なかなか
話をしてくれないのですよ。まるで自分が殺してないような言い方をしていたんですよ…弟さん
心の病気を持っていたとか、そういう話は聞いた事ありませんか?たとえば二重人格とか…」
しばらく信也は黙っていた…
「はい…弟は二重人格だと思います…」
「なぜ信也さんは、そう思われるのですか?」
「昔に弟とオモチャの取り合いになった時の事です…私がオモチャを弟の手から取り上げたとたんに
弟が暴れだし、僕の右脇腹を果物ナイフで刺したことが有るからです…温厚な弟が、あんな事で…」
それ以上信也は話さなかった…
「もう結構ですよ信也さん良くわかりました」
そう言うと吉野は席を立ち上がり店を出た
「精神鑑定か…」
ボソリと吉野はつぶやいた
その頃、警察所内では
「大野さん…早くここから出たくは、ないのですか?」
本日の調書を取っていたのは新米の中島だった
しかし今日の大野は何か様子が違った…
「俺がその気になれば一分でここから出れる…取引しないか?」
「どういう事ですか?ふざけている場合じゃないですよ!!!まじめに事件の話をして下さい!!」
中島は怒鳴った!!
「交渉決裂だな…」
次の瞬間大野は中島の銃を素早く奪い取り!!中島の額に押し当てた!!
「な…何を!?」
笑いながら大野は答えた
「さて…出かけるぞ!!取調室の鍵を開けろドライブだ!!はあはあ…」
さらに強く拳銃を押し当てる!!
「君をここから出す事は出来ない!!」
ッパーン!!!
中島の右足から血が飛び散った
「ぐわああわああ!!!」
呻く様な叫び声をあげる中島…
「じゃあ良いよ…自分で出るから…ハハッ」
そう言い残すと中島のポケットから鍵を取り出し
部屋を抜け出した!!
部屋を抜け出すとドアの前に見張りが二人居た
一人が気づいて警棒を取り出すが、大野の動きのほうが早かった
見張りの一人の顔に蹴りを浴びせた!!
倒れた所を頭に銃弾を一発!!
もう一人が拳銃を抜こうとするが、その手を押さえ抜けなくする
「バーーッカ」
っと一言、言うと顔に数発パンチを浴びせ
最後に腹に蹴りを入れた!!
「バカな…お前はいったい…」
その言葉を言い終える前に頭部に銃弾を叩き込んだ
「俺か…キリュウってんだよって死んでるのに話しても無駄か」
笑いながら走り去っていくキリュウ…
第二章 脱出編
警察署には危険度に応じて自動的に防犯が作動するようになっている
キリュウの居る警察署も例外ではない
実際に拳銃を持った犯人が警察署内に現れた場合、防犯ランクはAAAとなる
その場合まず、防犯シャッターが下り犯人の動きの自由を奪う
そして特殊部隊による壊滅作戦の実行である
余談ではあるが、防犯ランクAAAにもなると射殺が許可される
警察署内の構造は三階建て。一つの階に10ほど部屋が有る
一階から相談窓口、交通安全課、青少年課となる
二階はおもに訓練施設、宿直部屋、などの警察署内の生活の場である
三階は取調室、保管庫など重要な物を扱っている
現在キリュウは三階である
脱出する為には一階の出口、もしくは二階にある危険時の緊急脱出装置を使い脱出するしかない
しかし防犯シャッターなどが働くため…現実的には脱出は不可能である
キリュウは走りながら考える
「どうする…脱出は厳しい…人質をとるか…」
婦警を見つけると、すかさず背後に回りこみ銃を突きつけた
これでしばらく時間稼ぎが出来る…
「おい!女!シャッターの解除キーを入力しろ!!」
「は、はい!!」
シャッターは開放されたが、目の前には警察の特殊部隊がウヨウヨいる
「ちっ!!正面突破は無理だな…」
特殊部隊は銃をキリュウに向ける!!
「おとなしく人質を解放しなさい!!君の身柄の安全は保障する!!」
心臓の高鳴りがキリュウにプレッシャーをかける!!
吉野刑事も現場に駆けつけてきた。
「大野!!!止めろ!!これ以上抵抗しても無駄だ!!話を聞いてやるから止めろ」
「俺はキリュウだって言ってんだろうが!!!」
ッパーン!!
キリュウは人質を後頭部から撃ち殺した!!
その瞬間すぐさま射撃命令が下り
その後は一方的な戦いだった。特殊部隊による一斉射撃でキリュウは数十発の玉を受け
絶命し…無残な最期を遂げた
この事件は後に(罪の鳥)事件と呼ばれ関係者の間では機密事項となった…
この後 二重人格者 現代のジキルとハイド 大野(キリュウ)の存在は時代から消えた
吉野刑事はこの事件を境に自主退職後…行方をくらます
新米の中島は負傷を理由に刑事に昇格された
大野の兄、信也は近隣住民から事件の批判など数々の嫌がらせを受け自殺に追い込まれ以後は精神病院に入院する
容疑者、大野自身は検死解剖を行われ死体は処分された
マスコミには異常者による事件としての会見が行われた
全ては謎に包まれたまま終わるかと思われた
しかし……
第三章 時代の流れ
あの事件から十年後…
現在キリュウの事件を知っているものは少ない、にも関わらず
熱狂的なファンによる事件の盛り上げが続いている現状である
ファンによる殺人事件が起こり一時は社会現象とまでなった
中には罪の鳥教団なるものを立ち上げ崇拝するものまで現れる始末である
そんな中ある居酒屋で…
「ふう…今日は疲れたな」
片足を引きずるように歩く一人の刑事が居た
椅子に座ると即座にビールを注文した
そう…中島である
「事件のリスト持って来てくれたか?」
中島がそう聞くと一人の女が近づいてきた
「久しぶりね、中島さん…元気してたの?おじいちゃんが失踪してから元気なかったから」
「その話は止めてくれ…里香」
この子は里香…失踪した吉野刑事の孫だ…里香はすぐ事件に首を突っ込みたがる…いい迷惑だ
「せっかく事件のファイル持ってきたのに怒らなくても…」
「ファイルの内容は?」
中島が聞くと嬉しそうに話し始めた
「えっとまずは最近の事になるけど、異常者による犯行が前年度より20%も増えている事について
次は罪の鳥教団について報告が何件か書いてあるわよ…麻薬売買についてだわね。
後はキリュウについて…なんだけど内容が消されてるから、ほとんど書いてないわ」
「それだけか?」
疲れた声で聞く中島
「あ、あと中島さんの上司から頼み事が1つ…最近増えた異常者による誘拐及び失踪事件について
至急、捜査して欲しいって」
「わかった…やるだけやってみる」
そう言い残すと立ち上がり足を引きずりながら店を後にした
タバコに火を点ける中島…
「罪の鳥教団…異常者による事件…十年前のあの事件の火種はまだ消えてないのか…」
タバコを投げ捨てて車に乗り込む
「事件に関係有りそうな場所からあたるか」
そう言うと中島は繁華街に向けて車を走らせた
(中央繁華街)
夜はネオンで美しいが実際中身はひどいもんだ、ヤクザ達がシノギを削りあい
殺人、恐喝、賭博、拉致、様々な犯罪が渦巻いている
そんな中でも一際目立つ組がある
鳳凰組だ
ヤクザの世界では五本の指にも入るとも言われている
あいつらなら何か聞き出せるかもしれないな…
あるビルの前で車を止めた
「ここか…」
中島が中に入るなり連中は凄い罵声を浴びせた
「なんのようだ!!こら!!」
「おまわりに用はねえぞ!!」
しかし中島は動じない
「組長を呼んでくれ話が有る…いや…話じゃない取引だ」
しばらくすると一人の老人が部屋に来た
「ひよっこが大きくなったのぉ…中島…またわしを捕まえに来たのか?」
中島は少し黙ってから答えた
「今日は違う…取引に来た…」
老人はゆっくりと答えた
「取引か…フォッフォッフォ…刑事のお前がヤクザと取引か笑わせてくれるのぉ」
「まじめに聞け、組長…お前の組が教団のせいで赤字になっていることは調べがついている
だから取引に来た…俺が教団と異常者達を逮捕してやる…知っている情報を全部教えろ」
しかし老人は黙った
「中島…お前の助けはいらん…これは組の問題だ。だが1つだけ良い事を教えてやる…
吉野の事についてだ…」
「話せ…」
「吉野ならなにか知っているかもしれんのぉ今奴は海上都市でホームレスをしているという噂だ
行ってみたらどうだ?」
「わかった…これは礼だ」
そう言うと札束を机の上に投げた
「金はいらんぞ中島…この事件を追う以上お前の背中には死神が付いてまわるからのぉ
お前の魂が駄賃だ」
クスクスと笑う老人を後にして中島は海上都市に向かった
(海上都市)
この世界で、もっとも浮浪者が集まると言われる地区
元々は海面上に埋め立てを施し病気の人を隔離する為に作られたのだが
いつの間にか浮浪者の溜まり場となり今に至る
「本当にここに吉野さんが…」
汚れきった廃墟を前にして、少し会うのをためらう事を考えてしまう中島だった
何件か聞き込みを行っていくと情報は早かった。あっさりと吉野の居所を突き止めてしまったのだ
しかし聞き込みの中、嫌な噂を中島は聞いてしまった
「やつは頭がおかしいんだろ…毎晩毎晩うなってやがるぜ…気味が悪い」
吉野は、ホームレス団地と呼ばれる倉庫にて寝泊りしているようだった
車を走らせる事30分
「ここがそうか…」
車を止めて辺りをうかがうと何人も浮浪者が集まっている
「吉野さん!!居たら返事してください!!吉野さん!!」
辺りがざわめく…しばらくして
奥からボロボロの格好をした中年が出てきた…いや…老人といってもおかしくないぐらい痩せ衰え…
髪は白くまるで幽霊みたいだった…
「なかしま…か?げんき…してたのか?」
途切れ途切れ死にそうな声で話しかけてくる、その声には聞き覚えがあった…
「吉野…吉野さん!!」
思わず近寄り抱きしめた
「会いたかったですよ!!今まで何してたんですか!?」
吉野は水を一口飲み、今度は落ち着いた口調で話しかけてきた
「お前…まだ事件を追っているのか?」
「いや、ちょっと違いますね…キリュウの事件後から異常者犯罪が増えて…そっちの捜査です」
吉野はポケットからタバコを出し吸いながら言った
「罪の鳥教団か…止めとけ…」
「何で!!ですか!!」
「罪の鳥教団の裏には、何がいると思う?」
少し考えた後
「ヤクザ…じゃないですか?」
「それも当りだ…他にはロシアンマフィア、政治家、って所だな」
「どこでそんな情報を…でも、そこまで分かっているなら!!なぜ指をくわえて見ているんですか?
告訴なり、なんなり…色々方法があるじゃないですか!?」
タバコを消し、ため息をついてから、吉野は言った
「キリュウの事、覚えているか?」
「もちろん覚えていますよ」
「アイツ…なんで自分の嫁さん殺したと思う…?アイツは必死に戦ってきたんだ…目に見えない何かと…」
「何かって?」
「簡単に言うと体の内に有る殺しの因子だな…二重人格でもない…嘘をついている訳でもない…
奴は殺しの因子を持っているんだよ…子供の頃に施された手術によってな…
人には殺しをするタイプとしないタイプが居ることをお前は知っているよな?
だから、アイツは殺しの因子を植えられた…いわば実験体みたいなものだ」
「そんなバカな!!奴は異常者です!!…しかも、そんな話誰も信じませんよ、まるでSFの世界の話ですよ
第一聞いた事がないですよ!!そんな話…」
「だが…事実だ…情報元は言えないがな……わかったか…これ以上このヤマを追うのは止せ
真実を知った所で、お前は何も出来やしない…真実に進めば進むほど敵も増える
日本だけじゃない…世界も敵にまわすような機密事項だ
戦後から何年たっても未だに戦争の事を考え、人殺しのクローンを作っているのが
今の日本だ…ここまで知ったんだ…もう止めろ真実はそこで終わりだ…手を引かないなら俺がこの場で殺してやる」
「たとえ殺されようとも先に進みます!!」
現場に緊張が走る…
「吉野さん…一つだけ聞かせてください…キリュウは実験体っていうのは本当ですか?
本気で日本政府がそんな事を考えているのですか?」
「ああ…ある所からの信頼できる情報だ…今から三年後…殺しの因子は急激に発症する」
「止める手段は…」
「無い…神に祈れ」
無言で立ち尽くす二人
「キリュウは所詮…氷山の一角って事なんですね…」
その場に崩れ落ちる中島
「そんなバカな事が現実に……」
第四章 狂喜
中島と吉野が出会う一時間前…とある繁華街で
一人の人物が大声で叫ぶ…その名は…
「大野!!!大野!!」
「うるせー俺はキリュウだって言ってんだろ!!」
「ああ…悪かった…コレ!!頼まれたDVD!!」
DVDを受け取りポケットにしまうとタバコに火をつけて吸い始める…
「…派手に暴れるぜ!!」
この顔…この姿……キリュウである!!
死んだはずの彼がなぜ?現代に…
「さあて…狂った世の中!!どこから掃除してやろうかな!!くそったれ教団から行くか!!」
笑いながら町を徘徊するキリュウ
それについて歩くDVDを持ってきた若者が聞いた
「本物ですよね!!キリュウさん!!俺…本物にあえて感動してます」
「バーカ!!十年前の事件は俺じゃねえよ!!アイツはただのクローンさ」
「えっ!?」
「それ以上聞くと…お前死ぬぜ」
クスクス笑うキリュウ
「冗談ですよね?」
「ああ…冗談だ」
「これから、どうするんですか?」
「暴れるかな…」
そう言うと、おもむろにポケットから拳銃を取り出し一般市民を撃ち始めた
「お前も死んどけ」
そう言うと付いてきた若者の額を打ち抜いた
「ふうーまずはクローンの事件の後始末だな」
10年前…突如勃発した異常者犯罪…通称 罪の鳥事件
犯人 大野は妻を殺した後 現行犯逮捕
しかし警察署内で銃撃戦を展開 射殺される
異常者による事件として闇に埋もれる
しかし…大野はキリュウ本人のクローンに過ぎない
所詮二流犯罪者
だがキリュウは違う…生まれた時からの犯罪者
「俺が本物だよ!!大野…」
ニヤリと笑みを浮かべるキリュウ
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